衝撃的な始まり方をする 俺たちのフィールド
主人公の和也の父親で、プロサッカー選手の父親が第1巻から不慮の事故で亡くなるという衝撃的な出来事から始まり、「将来息子である和也ともうすぐ始まるＪリーグで一緒にプレーしたい」と夢を語るシーンが泣けます。そして当時小学生の「和也は「父さんがいないのにサッカーをやる意味がない」とサッカーをやめてしまいます。それくらい父親のことを愛していることがさらにこの不慮の事故をつらいものにしました。
しかし、後にその事故のきっかけとなった少年の働きかけにより、高校の途中からサッカーを始めることに。所属した当初は無気力だったチームは和也の熱いプレー、厳しい言葉に奮起し、強豪校にも勝てる強いチームになりました。
その後アルゼンチンで修業し、帰国後父親がかつて所属していたプロチームに入ることに。しかし、このチームも無気力チーム。Ｊ２でも下位のチームでした。父親が果たせなかったＪリーグでプレーし、優勝するという夢を果たすべく、言葉やプレーでの要求は厳しいものの愛情ある和也の言動にみんなが奮起し、夢を果たす。
こう書くと順風満帆に思えるけれど、その中には幼なじみの女の子との恋愛や仲間とのすれ違い、それを乗り越えての結束、最終はワールドカップへの出場など、感動的で壮大なドラマもあります。基本は男性コミックだけれど、サッカーの細かいルールはわからなくても登場人物の成長に共感、感動できるステキな漫画です。